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バレエにおける体の方向②「クロワゼ」

バレエのレッスンを始めると、特にセンターレッスン中に先生から"クロワゼ"という単語を聞くことが割と頻繁にあります。バレエにおいてクロワゼを理解することは非常に重要です。


ダンサーがステージに出て自分の体のラインやポーズを一番細く長く美しくお客様に見せるためには、クロワゼが一番大事だからです。


バレエレッスン中の子ども


クロワゼ(croise/仏)

「十字型の」「交差した」の意。英語ではcross(クロス)。脚とおへその方向がクロスしている状態を表す用語です。


右足前5番ポジションにした際におへそは8番方向を向くと、客席からダンサーの脚はX字型に交差しているように見えます。この方向がクロワゼです。


逆方向だと、左足前5番ポジション、おへそが2番方向を向いた際にクロワゼになります。



このクロワゼという客席から見て斜め45度におへそを向けた方向が、バレエにおいて一番ダンサーの体を細く長く美しく見せてくれる角度なのです。


「クロワゼが一番自分の体のラインを美しく見せてくれる角度だ」と意識してレッスンをすると、首や顔や肩や背中の動きにニュアンスが出せ、パフォーマンス能力や表現力の高い踊りができるようになります。


センターレッスンで先生に言われるがまま意味も分からずおへそをクロワゼ方向に向けるのではなく、自分の中の美意識を磨くつもりで取り組みましょう。クロワゼでの美しい体のラインの魅せ方、鏡を見て研究してみてくださいね。




 

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