バレエ=アンディオール
肉体美の極みとも言える美しく優雅なクラシックバレエ。バレエは常に、「アンディオール」という体を外側へ開く姿勢で居続けることが求められます。
ポーズをして立って止まっている時も、座っている時も、ジャンプで飛んでいる空中も、回転技で回っている時も、脚を高く上げている時も、バレエダンサーは常にアンディオールし続ける姿勢の維持と、全身の筋肉や骨や関節の外旋運動が求められます。
この現実は、実際にバレエのレッスンを始めてみるまで知らなかった!という方が多いかもしれません。
アンディオールなくしてバレエは踊れません。バレエはアンディオールし続ける芸術です。そのためダンサーはバレエを習い始めたその日から、全身の骨や筋肉や関節をアンディオール方向に動かす外旋運動が出来るように訓練を重ねます。
ダンサーにとってアンディオールは永遠の課題と言っても良いでしょう。今日はバレエに必要なアンディオールをするためにまず意識するべき3つのコツをお伝えします。
1:骨盤を立てる
多くの日本人にありがちな反り腰では、バレエに必要な最上級のアンディオールを行うことは出来ません。下腹部や骨盤内の腹筋を使ってまずは骨盤を立てましょう。
骨盤前傾でも骨盤後傾でもありません。骨盤が床に対して垂直を保つ姿勢を維持することで、アンディオールの外旋運動をするために必要なお尻の深層外旋六筋を働かせることが出来ます。
ちょうどお尻のレオタードとタイツの境い目辺りにある深層外旋六筋を動かすことで、アンディオールは可能になります。骨盤を立たせることで股関節からの外旋もしやすくなります。
2:坐骨を寄せる
長座で床に座ってお尻を左右に動かすとゴリゴリと床にぶつかる骨が左右1箇所づつ、計2箇所あります。その骨が坐骨です。
自分の坐骨の位置を確認したら、立った状態で足を6番ポジションにします。6番ポジションのまま自分の左右の坐骨を寄せてください。骨盤を立てて左右の坐骨同士を寄せるとより深層外旋六筋は動かしやすく、アンディオールもしやすくなります。
坐骨を寄せることでお尻の輪郭も引き締まり、ヒップアップの効果も期待出来ます。バーレッスンからしっかり坐骨を寄せて踊るよう意識してみましょう。
3:背骨はナチュラルなS字カーブを描き、肩甲骨は背中に埋め込む
アンディオールをするためには、「バレエの正しい立ち方」を習得することが必須です。真っ直ぐな骨盤の上にナチュラルなS字カーブを描いた背骨を保つことを意識しましょう。S字カーブを描かない真っ直ぐの背骨では、ジャンプの着地などで衝撃吸収の役割を果たせず怪我の原因になってしまうこともあります。
肩甲骨は必ず、肩甲骨周りの筋肉を使って背中に埋め込みます。肩甲骨の状態には人それぞれ個性があり、俗に言う「天使の羽」と呼ばれるように肩甲骨が背中からボコっと浮き出ているタイプの方も居れば、肩甲骨がもともと背中に埋め込まれているようなタイプの方も居ます。
どちらのタイプであっても、バレエを踊る際は肩甲骨周りの筋肉を使って肩甲骨をしっかり背中に埋め込みます。肩甲骨の安定と固定の状態を保つことで鎖骨が開き、胸も背中も広く上半身の骨や内臓の配置が正位置になることでアンディオールしやすくなります。
アンディオールは一日にして成らず
これらが「バレエには姿勢が大事」と言われるゆえんです。どうぞレッスンやトレーニングの際にはこの3つを意識しながらトライしてみてください。長い時間をかけて諦めずに自分の体と向き合っていきましょう。
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